形は「する」のに意味は「される」? 能動受動態とはいったい何なのか

あれ? sell って「売る」じゃないの?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「少し特殊な動詞 」にスポットを当てて
いろいろと実験していこうと思います。


とはいえ、特殊な動詞というだけでは広すぎるので、 
例を挙げてもう少し絞りましょう。


今回取り上げる特殊な動詞の例が、
sell です。

セータ君
セータ君

たしか「売る」って意味だよね?


そうですね!

「売る」という意味ももちろんありますが、
他に何か思い浮かぶものはあるでしょうか?


実は、「売れる」という意味もあります。

セータ君
セータ君

あれ?「売れる」って受動の意味だよね?



確かに、そう思うのも無理はないですね。

何も活用がないその形であれば、
「~する」の意味になるケースが多いので、
そのイメージが強いかと思います。


しかしながら、その数ある動詞の中に
能動態の形をしているのにも関わらず
「受動態」の意味を持つ動詞があるんです。


セータ君
セータ君

えっ!? そんなヘンな動詞があるの!?


こんな感じのヘンな動詞がほかにもありますので
今回の記事ではそれらをいくつか紹介していきたいと思います。

それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

目次

「能動受動態」という名前がある


セータ君
セータ君

そういえば、そんなヘンな動詞に名前はあるのかな?



形が能動態なのに、受動の意味を持っている
そんなヘンな動詞にも名前が付けられてあって

「能動受動態」

と呼ばれています。



セータ君
セータ君

え~…。それって能動態?受動態? どっちかよく分からない名前で紛らわしいね…。


そう無理に覚えなくても、
そういうヘンな動詞があるんだな
ぐらいでも問題ありません。

ただ用語だけ紹介しても、どんな関係のものなのか
思い浮かびづらいと思いますので

まずは日本語の例を挙げてから
実際の英単語に触れていきましょう!

「売る」と「売れる」
「切る」と「切れる」
「沸かす」と「沸く」


こんな感じですが、
何となくイメージはつかめましたが?

セータ君
セータ君

同じ感じの動詞だけど、二つの間の意味は微妙に違うね。

そうですね!

今回はこういう関係を持つ英単語を
紹介していきたいと思います。

能動受動態の単語


それでは、能動受動態の単語には
どんなものがあるのでしょうか?

表で確認してみましょう!

動詞 意味 動詞 意味
sell (モノが) 売れる wash 洗濯がきく
lock (鍵が) かかる rent 借りられる
keep (食品等が) もつ cook 料理される
feel 手触りが ~ だ cut 切れる
show 上演される read ~と書いてある

 

例文もいくつか挙げてみます。

This software released last week by ABC Inc. is selling well.
(ABC 社が先週発売したこのソフトウェアはよく売れている)

This book reads easily for beginners.
(この本は初心者でも読みやすい)


能動受動態が使われているとき、
様態を表す副詞を伴うことが多いです。

能動受動態の特徴


セータ君
セータ君

うーん…。「売る」と「売れる」みたいな関係の意味があるというのは分かったけど、やっぱり紛らわしいなぁ…。何か見分ける方法とかないのかな…?


日本語でもそういった
紛らわしい単語はありますので、
確かに混同してしまいがちです。

意味は覚えるしかありませんが、
見分ける方法はあります。

目的語をとらない自動詞である

先ほど挙げた例文をもう一度見てみましょう。

This software released last week by ABC Inc. is selling well.
(ABC 社が先週発売したこのソフトウェアはよく売れている)

This book reads easily for beginners.
(この本は初心者でも読みやすい)


これらをよく見ると、
どれも目的語が見当たりませんね。



セータ君
セータ君

ということは、能動受動態は自動詞になるのかな?


そうですね!

わずかな違いだとは思いますが、
能動受動態かどうかを見分けるには
目的語の有無に注目することが重要です。

主語が「ヒト」ではなく「モノ」


あとは、
「ヒトではなくモノ」が主語になっている
ことも一つのポイントかと思います


普段知っている read や sell みたいな単語は
「ヒト」が主語になっているはずです。



セータ君
セータ君

言われてみれば確かにそうだね! 本を読むのも「ヒト」だし、何かを売るのも「ヒト」だよね!


しかし、
今回の能動受動態で使われている単語は
どうでしょうか?

「あれ? sell って人を主語にするんじゃなかったっけ?」
「モノが何かを売るの?」

という何らかの違和感があったのではないでしょうか?



セータ君
セータ君

いつも使っている意味とは違ってるなと思ったから、そんな違和感はあったよ?


そういう違和感は大事にしておきたいところです。

「もしかして、これには何か他の使い方があるのでは?」
という考えに発展していくので、

より深く理解をすることができます。


これに限らず、どこかで違和感を感じる文を見かけたら
スルーをせずにちょっと考えてみてもいいかもしれませんね!

おわりに

今回は「能動受動態」について
確認していきました。


かなり紛らわしいネーミングの
文法用語でしたが、

能動受動態がどういうものなのか、
何となくでもイメージができれば問題ありません。

いつもとはちょっと違う使い方で
違和感を感じたかもしれませんが、
その違和感を感じることが重要です。

そこでスルーせずに、
一歩進んで自分で調べていくと
もう一段階深い理解をすることができます。

それが積み重なっていけば
確固たる知識となって力となっていきますので、
この違和感を感じることを大事にしながら
学習を進めていってください!

それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

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