【一気にスキルアップ】混同注意! 複合関係副詞の使い方をわかりやすく解説

関係詞

関係副詞にどんなところが複合してるの?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「複合関係副詞」をテーマに、
いろいろ実験していこうと思います。

セータ君
セータ君

「関係副詞」っていうのは聞いたことあるけど、それが「複合」されるってどういうこと?



複合関係副詞は、英語学習者にとって
やや難解な文法事項の1つです。

似たようなものに「複合関係代名詞」がありますが
文の役割も用法も違ってくるので
混同して分からなくなるということありますよね。

そこで今回は、そういった混同しがちな「複合関係副詞」について
総整理していきたいと思います。


この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • 複合関係副詞とは何か
  • 複合関係副詞の特徴
  • 複合関係副詞の種類使い方
  • 複合関係副詞と複合関係代名詞との違い
  • 複合関係副詞の注意点すべき点



是非とも最後までご覧になって
複合関係副詞の基本をマスターしていってくださいね!

それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

複合関係副詞とは何か

それでは最初に、
「複合関係副詞」とは何か見ていきましょう。

簡単に言うと、
関係副詞の where, when , how の語尾に
-ever がついたもの
です。


セータ君
セータ君

ということは、複合関係副詞は「wherever」「whenever」「however」の 3 つってこと?



そうですね!
whyever というのも一応あるのですが、
使用頻度は極めて低いです。

まずは複合関係副詞を学習する第一歩として、
wherever, whenever, however
3 つを覚えておきましょう。

複合関係副詞の特徴

次に、複合関係副詞の特徴について
見ていきたいと思います

複合関係副詞は「複合関係副詞 + SV …」という形で使われ、
ひとカタマリで副詞の役割をします。

セータ君
セータ君

たしか、SV が続く文って「節」っていうんだっけ? ということは、複合関係副詞は「副詞節」になるのかな?


そのとおりです!

複合関係副詞を含む文は一般的に先頭に置かれ、
後に続く文を詳しく説明します。

また、複合関係副詞を含む文には複数の意味を持つことがあり、
文脈に応じて「譲歩(~しようとも)」や「不定(~するなら…でも)」
の用法になることが特徴です。

ここまでを簡単にまとめると
次のようになります。

  • 主に wherever, whenever, however の 3 つがある
  • 複合関係副詞は「副詞節」である
  • 文脈によって「譲歩」「不定」の用法になる

複合関係副詞の種類と使い方

それではここから具体的に
複合関係副詞について それぞれ詳しく見ていきましょう!

wherever の用法と例文

最初に、wherever から見ていきましょう。
wherever の用法は次の 2 つがあります。

  • 譲歩 : 「どこで~しようとも」(= no matter where
  • 不定 : 「~するところならどこでも」(= (at[in,on]) any place where)


どのように使われているのか
例文を挙げていきます。

「譲歩」: どこで~しようとも

  • Wherever the conference is held, the company will cover the travel expenses. (= No matter where the conference is held, ~)

    (会議がどこで開催されても、会社は旅費を負担します。)

「不定」 : ~するところはどこでも

  • Wherever you are in the building, the company offers free Wi-Fi access.
    (= (In) any place where you are in the building, ~)

    (建物内であればどこでも、会社は無料のWi-Fiアクセスを提供しています。)


セータ君
セータ君

複合関係副詞って必ず文頭で始めないといけないの?


たしかに、複合関係副詞は
文頭で見かけることが割と多いのですが、
必ずしも文頭で始めないといけないわけではありません。


「メイン文 + 複合関係副詞を含む文」
としてもほとんど同じような意味になります。

セータ君
セータ君

なんか「接続詞」の性質と似ているね!


確かにそうですね!

接続詞も「文頭のパターン」「文末のパターン」がありますので
そういう風に考えると分かりやすいかもしれません。

whenever の用法と例文

次に、 whenever を見ていきたいと思います。

whenever の用法は次の 2 つがあります。

  • 譲歩 : 「いつ~しようとも」(= no matter when
  • 不定 : 「~するときならいつでも」(= (at) any time when)



どのように使われているのか
例文を挙げていきます。

「譲歩」: いつ~しようとも

  • Whenever there is a tight deadline, our team still manages to deliver high-quality work.
    (= No matter when there is a tight deadline, ~)

    締め切りが厳しい場合でも、私たちのチームは高品質な仕事を提供することができる。

「不定」 : ~するときはいつでも

  • Whenever you have questions about the project, feel free to ask me.
    (= Any time when you have questions about the project, ~)

    プロジェクトに関する質問があるときはいつでも、お気軽に私に尋ねてください。


こちらも wherever と同様に、
文頭から始めるパターンだけでなく
文末に持っていくパターンもできます。

セータ君
セータ君

これも同じような感じなんだね!

however の用法と例文

最後に、 however を見ていきたいと思います。

however の用法は他の2つの複合関係副詞とは違って
「譲歩」のみの用法しかありません。

  • 譲歩 : 「どんなに~でも」(= no matter how)


そして、この意味で使いたい場合は
「however + 形容詞[副詞] SV…」
の形にする必要があります。


どのように使われているのか
例文を挙げていきます。

「譲歩」: どんなに~でも

  • However carefully you plan, unexpected events may still occur.

    (どんなに慎重に計画しても、予期しない事態が起こることがある。)

  • However experienced you are, continuous learning and improvement are essential for success.

    (どんなに経験豊富でも、成功のためには継続的な学習と向上が不可欠です。)


セータ君
セータ君

carefully は 「副詞」で experienced は「形容詞」だから、確かに However の後に続く形になってるね!


こちらも wherever や whenever と同じく
文頭だけでなく文末に持っていくパターンもあります。

ここまでを簡単にまとめると
次のようになります。

  • wherever
    • 譲歩 : 「どこで~しようとも」(= no matter where
    • 不定 : 「~するところならどこでも」(= (at[in,on]) any place where)

  • whenever
    • 譲歩 : 「いつ~しようとも」(= no matter when
    • 不定 : 「~するときならいつでも」(= (at) any time when)

  • however
    • 譲歩 : 「どんなに~でも」(= no matter how)

複合関係副詞と複合関係代名詞の違い

複合関係副詞とよく比較されるのが
複合関係代名詞です。


セータ君
セータ君

たしかに!「複合関係副詞」と「複合関係代名詞」ってどう違うのかな?


それでは、 その違いについて見ていきましょう。

節の役割が違う

複合関係副詞と複合関係代名詞では
節の役割が違います。


セータ君
セータ君

節の役割が違う?


そうですね!

これが複合関係副詞と複合関係代名詞にある
大きな違いであり、見分けるときに大事なポイントです。

それでは、順番に説明していきます。

複合関係代名詞の場合

whoever, whichever, whatever といった複合関係代名詞には、
「名詞節」と「副詞節」の 2 つがあります

例文を見てみましょう。


名詞節

  • Whoever needs help with the project can ask me.
    (プロジェクトで手伝いが必要な人は私に相談してください。)
  • You can order whichever you want.
    (あなたが欲しいものは何でも注文することができます。)

副詞節

  • Whatever the weather is like tomorrow, we’re going to hold the event.
    (明日の天気がどうであっても、イベントを開催するつもりです。)
  • Whatever your budget is, we have a vacation package that will fit your needs.
    (どんな予算であれ、お客様に合ったバケーションパッケージを用意しています。)


このように、複合関係代名詞
「名詞節」「副詞節」2 つの用法があり
文構造によってその役割が異なりますので

文構造をしっかり見て、
その意味を把握する必要があります。


複合関係副詞の場合

一方、wherever, whenever, however といった
複合関係副詞には 「副詞節」の 1 つしかありません

ただし、その副詞節の中に「譲歩」「不定」
2 つの用法があります。

例文を見てみましょう。

「譲歩」: どんなに~でも

  • However difficult the task may seem, we will persevere.
    (どんなに難しいタスクでも、私たちは持続します)
  • Whenever you need my help, just let me know.
    (どんな時でも、私に必要なら言ってください)

「不定」 : ~なものは … でも

  • You can use the conference room whenever it’s available.
    (会議室が空いている時はいつでも使っていいです)
  • Wherever you go, our products will meet your needs.
    (どこへ行っても、弊社の製品はあなたのニーズに合わせられます)

このように、複合関係副詞
「副詞節」の用法しかありませんが
用法が異なります

そのため、複合関係代名詞とは違い
文脈で違いを判断する必要があります

ここまでをまとめると
次のようになります。

  • whoever, whichever, whatever といった複合関係代名詞「名詞節」「副詞節」の 2 つがある。

  • wherever, whenever, however といった複合関係副詞「副詞節」しかないが、「不定」「譲歩」の 2 つがある。ただし、however は「譲歩」のみの用法しかない

  • 複合関係代名詞や複合関係副詞を見分けるには文構造や文脈で判断する必要がある。

それぞれの用途と特徴を理解することで、
正しく見分けることができるようになります。

繰り返し見て定着させていってください!

複合関係副詞で注意すべき点

複合関係副詞は英語学習者にとって
難しい部分の一つです。

ここまでいろいろと説明してきましたが

この項目では、
複合関係副詞に関する一般的な使い分けの間違いや、
文脈による意味の変化についてまとめていきます。

一般的な使い分けの間違い

基本的なことかもしれませんが
wherever, whenever, however は次のことを表します。

  • wherever : 場所に関係なく
  • whenever : 時間に関係なく
  • however : 方法や条件に関係なく


以下に例文を示します。

  • Wherever employees work, they should follow the company’s regulations.
    (従業員がどこで働く場合でも、会社の規則に従うべきです)
  • Whenever the conference room is available, you can reserve it online.
    (会議室が利用可能な場合はいつでも、オンラインで予約できます)
  • However much they invest in marketing, they cannot overcome the strong competition.
    (どれだけマーケティングに投資しても、強力な競争に勝てない)

このように、

どんな場合にどの複合関係副詞を使うのか
適切に使い分ける
ことが重要です。

文脈による意味の変化

また、複合関係副詞は 文脈によって
「譲歩」「不定」 どちらかに変わることがあります。

以下に例を挙げます。

  • Whenever the conference room is available, you can reserve it online.
    (会議室が利用可能な場合はいつでも、オンラインで予約できます)
  • However tight the deadline is, the team must complete the project on time. (締め切りがどれだけ厳しくても、チームはプロジェクトを期限内に完了させなければなりません)


特に、however は複合関係副詞だけでなく
接続副詞としても使われることがありますので
注意が必要です。

The product launch failed; however, the company will develop a new strategy.
(製品のローンチは失敗したが、会社は新しい戦略を立てる予定です)


このように、
「複合関係副詞」は文脈によって用法が異なったり

同じ単語でも使われ方が
そもそも違っていたりする場合があります。

適切に見極めて、
正しく英文を読めるようにしましょう!

まとめ

ここまでいろいろと「複合関係副詞」について
説明してきましたが、

今までのことを簡単にまとめましたので
振り返りとしてご活用ください。

  • 複合関係副詞は、主に wherever, whenever, however の 3 つがある
  • 複合関係副詞は「副詞節」であり、文脈によって「譲歩」「不定」の用法になる
  • 複合関係代名詞と比較すると節の役割が違うので、文構造や文脈で見分ける必要がある
  • however は複合関係副詞だけでなく接続副詞にもなるので、文構造に注意する必要がある

Q&A

最後に、複合関係副詞に関して Q & A を挙げていきます。

トグル式になっており、Q のところをクリックすると、
A が表示されます。

A1:
関係副詞の where, when, how の語尾に -ever をつけた語で、
「副詞節」の役割があります。

複合関係副詞の “wherever”、”whenever”、”however” には文脈に応じて
「譲歩(~しようとも)」「不定(~するなら…でも)」
の用法になります。

whyever というのもありますが、こちらはほとんど見られません。

A2:

複合関係代名詞は “whoever”、”whatever”、”whichever” などがありますが、
「名詞節」「副詞節」の2つの役割があります。

使われる対象が違うのはもちろんですが、文構造にも違いが出てきます。

A3:

関係副詞は、“where”、”when”、”why”、”how” のことを指します。
「形容詞節」の役割があり、名詞(先行詞)を後ろから詳しく説明する働きを持ちます。

複合関係副詞とは役割が全然違うので比較的見分けがつきやすいです。

おわりに

今回は「複合関係副詞」について見ていきました。

複合関係副詞は、英語学習者にとって
やや難解な文法事項の 1 つです。

「複合関係代名詞」と似たようなところもあって
混同しがちなところなので

しっかり整理しておきたいところです。

最後に、今までのことを
もう一度簡単にまとめてみましょう。

  • 複合関係副詞は、主に wherever, whenever, however の 3 つがある

  • 複合関係副詞は「副詞節」であり、文脈によって「譲歩」「不定」の用法になる

  • 複合関係代名詞と比較すると節の役割が違うので、文構造や文脈で見分ける必要がある

  • however は複合関係副詞だけでなく接続副詞にもなるので、文構造に注意する必要がある


以上のポイントを押さえて、
複合関係副詞の基本をマスターしましょうね!

「勉強になった!」
「役に立った!」
「疑問が解決してスッキリした!」
…etc

もし、この記事が気に入ったと感じましたら
下にあります「GOOD ボタン」を
押していただけるとありがたいです!



それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

セータ君
セータ君

GOOD ボタンはこのすぐ下だよ!もちろん「この記事を見た」ということだけでも大歓迎!ぜひお気軽にポチっとしてね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました