古いほうから新しいほうへ! 情報構造という考え方 前編

文体

「情報構造」って何?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「情報構造」をテーマに、
いろいろ実験していこうと思います。

セータ君
セータ君

情報構造? 聞いたことがないなぁ…


TOEIC では聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、
そんなに難しいことでもありません。


この情報構造を知っていると、
「なるほど!だからこんな英文の構造になってるんだ!」
と目からウロコが落ちる発見が次々と出てくると思います。


この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • 「情報構造」とは何か
  • There is / are 構文における「情報構造」の考え方
  • 第四文型から第三文型への変換における「情報構造」の考え方
  • 句動詞における「情報構造」の考え方


是非とも最後までご覧ください!



この「情報構造」は前半と後半に分けて投稿しますが、
今回はその前半として、「情報構造」というのに慣れていただくため、
まず簡単な文からのちょっとした謎解きをしていきたいと思います。

後編の記事は下の「あわせて読みたい」から
確認できます ▼



それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

情報構造とは?


まずは、「情報構造」という考え方について説明します。

「情報構造」というのは

情報は「旧情報」と「新情報」に分かれていて、
文章における情報は 「旧情報 ➡ 新情報」 という流れになっている


という考え方です。

セータ君
セータ君

旧情報?新情報?


「旧情報」、「新情報」という言葉は
それほど大げさにとらえなくても大丈夫です。


「旧情報」は聞き手も知っていると予想されること、
「新情報」は聞き手は知らないと予想されること


セータ君
セータ君

「聞き手が知っていそうな情報 ➡ 聞き手が知らなそうな情報」という流れが英文にはあるってことでいいのかな?


そうですね!

「旧情報」は文頭、「新情報」は文末に現れる
というのが英語の一般的な情報構造になっています。

情報構造の謎解き

情報構造がある程度わかったところで

ここからは、丸暗記で対応するしかないであろう構文を
情報構造を使って謎解きをしていこうと思います。

There is / are 構文

まずは、There is / are 構文から見ていきましょう。

セータ君
セータ君

「~がある」って訳すよね!


そうですね!
中学校あたりで習う基本的な構文です。

例文を見てみましょう。

There is a box under the table.
(テーブルの下に箱がある)


いたってシンプルな構文ですが、
TOEIC の Part 1 でチラホラ聞きますので
この構文はしっかりおさえておきましょう。

セータ君
セータ君

あれ?同じことを言うんだったら、わざわざ There is を使わないで A box is under the table. でもいいんじゃないの?



確かにごもっともな質問だと思います。
しかしながら、a で始まる構文はあまり好まれないようです。

a というのは基本的に相手が知らないと予想される
「新情報」を示すことが多い
ので、

その a が文頭で始まっているのは
不自然になってしまいます。

セータ君
セータ君

そっか! 文の流れは 「旧情報 ➡ 新情報」 だったよね!



よくよく考えてみると、
自分が知らない情報について相手がそれを分かっている前提で話されると
ちょっといきなりすぎてビックリしませんか?

セータ君
セータ君

なるほど…。言われてみると確かにビックリしちゃうよね…。



基本的に英語は 「主語 + 述語動詞」の順番ですが、
主語はなにも旧情報だけとは限りません。

今回のように新情報を主語にして話したい時は、
この There is / are 構文が役に立ちます。

There is/ are の後には「これから新情報がきますよ」
という目印にもなるので結構便利です!


何となくで覚えがちな There is / are 構文が、
「情報構造」という考え方を取り入れることで
少し鮮明に理解できたのではないでしょうか?

第 4 文型から第 3 文型の書き換え

次は第 4 文型から第 3 文型の書き換えについて
見ていこうと思います。

セータ君
セータ君

それってたしか、 to とか for を使ったあの書き換え?これも情報構造と何か関係があるの?


そうですね!

意外かもしれませんが、
単に「書き換えるだけではない」という事です。

これも例文を見てみましょう。

She gave him a present.
She gave a present to him.
(彼女は彼にプレゼントをあげた)


いたってシンプルな構文ですね!

通常であれば「to や for を使って書き換えができるよ」
という事だけで終わってしまいますが、
ここに情報構造の概念を加えてみましょう。

She gave him a present. に対する質問

一番目の文は、
「彼に何をあげたの?(What did she give him?)」
という質問に対して使います。

「何をあげた?」と聞いているので、
質問した相手はあげたものの情報を知りません。

そこで、答える人は相手にとっての新情報である
「プレゼント」を答えますよね。

情報構造では「旧情報 ➡ 新情報」の形で流れるので
新情報(a present)は文末に持っていきたいところです。

よって、この「何をあげたの?」という質問に対しては
She gave him a present. と
新情報の a present を文末に持っていく形がふさわしいです。

She gave a present to him. に対する質問

一方、二番目の方は
「プレゼントを誰にあげたの?(Who did she give a present to?)」
いう質問に対して使います。

これも同様に見ていくと、
聞いているのは「プレゼントをもらった人が誰なのか」ですね。

そしてその答えが新情報の「彼」なので、
これを文末に持っていく必要があります。

よって「彼」が文末にある
She gave a present to him. がこの質問に対して
相応しいと言えます。

セータ君
セータ君

聞かれている対象によって使い分けるのは初めて知ったよ!


「情報構造」という考え方、少し慣れてきましたでしょうか?

句動詞 (動詞+副詞)

最後に句動詞を見ていきましょう。

句動詞にはいろいろな形がありますが、

情報構造の観点が必要なのは
「動詞+副詞」のパターン
です。

セータ君
セータ君

それって put off とか turn on みたいな?



そうですね!
これも「情報構造」という観点から見ていきたいと思います。

例文を見ていきましょう。

You should look it up in a dictionary.
(それは辞書で引いた方がいいよ)
– look up it は不可


目的語が代名詞の時は句動詞の間に挟まれる
というのは一度は目にしているかと思います。

セータ君
セータ君

あっ!たしかに、こういうの見たことあるよ!



it や him などの代名詞は以前すでに登場した名詞を指すので、
相手もどんな情報か分かる「旧情報」です


「旧情報 ➡ 新情報」と流れていくので
旧情報を文末に置くのはなるべく避けておきたいところです。

よって look up it という形はあまり好まれず、
look it up という語順にする必要があります。

一見関係なさそうな語順に関しても
「情報構造」によるものだったんですね!

おわりに

今回は「情報構造」について
見ていきました。

この情報構造という考え方は参考書にはあまり載っていないので、
知らないというのが大半ではないでしょうか?

ただ、この情報構造の考え方によって
今まで何となくで覚えていてモヤっとしていたものに
納得がいくものがあったのではないでしょうか?

後編の記事は、下の「あわせて読みたい」で確認できますので
続けてご覧ください ▼




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それでは、今回はここまで!
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