構文の形がヘン? 接続詞で起こる省略とは

接続詞

接続詞の後って SV が続くのに、見当たらないよ?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「接続詞」をテーマにして
いろいろと実験していこうと思います。

接続詞は、TOEIC だけにとどまらず
どこにでも見かける品詞で、

単語同士、語のカタマリ同士、文同士を結び付ける
役割をしています。

文と文を繋げる接続詞においては、
穴埋めや文挿入問題で良く出題されています。

セータ君
セータ君

文脈で判断しないといけないからちょっと難しいよね~



特にその中でも、接続詞があってその後 SV が続きそうなのに
それが見当たらない
という

ちょっと変わった形の構文を見かけませんでしたか?

今回は、そんな変わった形の構文にスポットを当てて
色々と見ていきたいと思います。


TOEIC でも時折出題されることもあるので、
忘れずおさえておきたいところですね。


それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

接続詞の後の SV がない?


いろいろ説明する前に
例文を見た方が早いと思うので

その変わった形の構文とは何なのか
早速見ていきましょう。

When a child, I would often go outside to play.
(子供の頃、しょっちゅう外で遊んでいたものだ)


セータ君
セータ君

あれ? この構文変わってるね。この when って接続詞だから、この後 SV は続かないの?


確かにそう思いますよね!

違和感を感じるのは例文の下線部分で、
「When I was a child になるのでは?」
と思ったのではないでしょうか?

もちろんそれも正しいのですが、
実はこの文も間違っているわけではないのです。

セータ君
セータ君

えっ!? そうなの!?


この例文のように

「接続詞の後の SV が省略される

というケースが時折あります。

TOEIC Part 5 の穴埋め問題でも
時々出題されるので、

出会ったときに慌てないように
ポイントをおさえておきましょう!

省略できる条件とそのやり方

ただし、何でもかんでも省略できるというわけではなく、
ある条件があります。


簡単に挙げるとすると

主節と従属節の主語が同じ

省略するのは従属節の文の中にある「主語 + be 動詞」


というものです。

セータ君
セータ君

主節?従属節?なにそれ?


簡単に言えば、

主節英文のメインとなるところ
一番言いたい文

従属節は、主節にいろいろくっついて
詳しく説明する文

と思えば大丈夫です。



従属節は、名詞節、形容詞節、副詞節と
文のカタマリで様々な役割がありますが

今回紹介する、接続詞の後の SV 省略の場合は
副詞節になります。

これを踏まえて、
先ほどの例文で確認していきましょう!

見分け方

普段は省略する前の英文を使って
そのプロセスを書いていますが、

今回は、省略された後の英文で
「どうやって見分けるのか」を
説明していきたいと思います。

When a child, I would often go outside to play.
(子供の頃、しょっちゅう外で遊んでいたものだ)


目を引くのは、やはり接続詞 when から
いきなり名詞の a child に飛んでいるという
いつもとは違う接続詞の構文ですね。


まずこういった構文を見かけたら、

セータ君
セータ君

あっ! 接続詞の後に続くいつもの SV がない!


といった感じに、
違和感をしっかりと感じてくださいね!


ここで、二番目の条件に挙げた

省略するのは従属節の文の中にある「主語 + be 動詞」

に注目します。


そうすると、

「省略する前は When (主語 + be 動詞)a child,
になりそうだな」

という推測が出来ます。

さらに、 When a child, の部分は
従属節であるということも分かります。

セータ君
セータ君

ということは、そのあとの I would… の部分は主節になるのかな?


そのとおりです!

ここまでをまとめると次のようになります。

When (主語 + be 動詞)a child, I would often go outside to play.

主節 : I would …
従属節 : When a child,


次に、省略されている従属節の主語と be 動詞を探っていきます。


ここで、一番目の条件で挙げた

主節と従属節の主語が同じ

というのを使います。


主節の主語は I なので、
それと同じ I が従属節の主語ということが分かります。

次に be 動詞なのですが、
主節の時制を考えると was が
ぴったり当てはまりそうですね。


ということで、完成した省略前の文は

When (I was) a child, I would often go outside to play.


になりました。

これで、突然接続詞の後に SV がない文に出会っても
対応できるようになったかと思います!

SV を省略できる時の接続詞

それでは、SV を省略できる時の接続詞には
どんなものがあるでしょうか?

代表的なモノをまとめたのが
以下の表になります。

接続詞 意味 接続詞 意味
when ~の時 once 一旦~すると
while ~する間 as ~ のとおり
if もし ~ なら though / although ~ だが
before / after ~した後 unless ~でない限り
till / until ~するまでずっと even if / even though たとえ ~ でも

 

時・条件・譲歩・様態を表す接続詞が多いですね!


ただし、注意しなければならない接続詞があって、

as(時間・理由で使っている場合), because
例外として省略できません

セータ君
セータ君

省略できる as と 省略できない as があるんだ…。紛らわしいね…。


そうですね!

省略できる as は、「~のような(様態)」という意味で
使うときですので特に注意しましょう!

慣用表現になっている省略


慣用表現で覚えているかもしれませんが
実は接続詞の省略だったというのが割と多いかと思います。

as scheduled, if possible, if any
みたいなものは一度は見たことがあるのではないでしょうか?


セータ君
セータ君

どれも見たことがあるよ! へぇ~! これって省略されてたんだ!


ひとつ例文を見てみましょう。

The event took place as scheduled.
(イベントは予定通り行われた)


先ほど as には省略できる場合とできない場合がある
と説明しましたが、

この例文の場合、「~のとおりに」という
様態の用法で as が使われているので省略できます。

省略されているのは it was で、
この it は主節の内容(The event took place)を
指しています。


セータ君
セータ君

単に主節にある主語だけじゃなくて、内容も省略できる場合があるんだね!



この辺りはやや高度になって難しくなるので、
分からない場合は「慣用表現として覚えてしまう」
というのも一つの手かもしれません。

その他にも、以下の表のような慣用表現があります。

慣用表現 意味 省略前
as directed 指示通りに as (it was) directed
as indicated 表示通りに as (it is) indicated
if possible 出来れば、可能ならば if (it is) possible
if necessary 必要であれば if (it is) necessary
if any たとえ~があったとしても(数量) if (there are) any
if ever たとえ~であったとしても(頻度) if (S) ever (do /does)
if not もしそうでないなら if (S do/does) not

 

if と though, although には
「主語 + 一般動詞」の省略もありますが、

ややこしい場合は、
そのまま慣用表現として覚えても問題ありません。

その時に、

セータ君
セータ君

この形は主語と動詞が省略されて、こういう構文になっているんだな。


と、根拠やプロセスを関連付けて覚えると
より強固にかつ正しく定着できると思います。

おわりに

今回は「接続詞」で起こる
省略について見ていきました。

TOEIC でも頻度は高くないものの、
時折見かけたり出題されたりします。

きちんと理解して、いつもとは違う
接続詞の構文も落ち着いて対応できるようになって
得点アップに繋げていきましょう!

それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

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