性格真逆? 不定詞と動名詞の違いを総整理!

不定詞

この動詞は不定詞を取るの?動名詞を取るの?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「不定詞と動名詞の違い」をテーマにして
いろいろと実験していこうと思います。


  • 不定詞を取る動詞
  • 動名詞を取る動詞
  • 両方取る動詞
  • どちらかによって意味が変わる動詞



というのを聞いたことがあるかと思いますが、
このテーマは TOEIC にも良く出題されます。


どの動詞が、不定詞または動名詞を目的語に取るのか
はたまた、不定詞と動名詞ではどっちの意味だったのか

混同していないでしょうか?

そんなややこしいものを
総整理していきたいと思います。

この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • 目的語に不定詞のみをとる動詞動名詞のみをとる動詞
  • 不定詞、動名詞のイメージからアプローチする考え方
  • 目的語に不定詞をとるか動名詞をとるかで意味が変わる動詞


是非とも最後までご覧くださいね!


また、不定詞や動名詞について詳しく知りたい方は
すぐ下の「あわせて読みたい」の記事に詳しく書きましたので
併せてご覧ください!



それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

片方しか取れない動詞


早速ですが、まずは片方しか取れない動詞を
見ていこうと思います。

不定詞のみ目的語に取る動詞


不定詞のみ目的語に取る動詞
以下の表になります。

動詞 意味 動詞 意味
decide 決める offer 申し出る
hope 望む refuse 拒否する
expect 期待する promise 約束する
plan 計画する wish ~したいと思う
want ~したい hesitate ためらう

 

個別に覚えても問題ないのですが、

decide, hope, plan は不定詞を取る
と覚えるより

decide to do
hope to do
plan to do

のようにセットにして覚える
to 不定詞を取るというのが目に見えるので
分かりやすいかと思います。

セータ君
セータ君

セットにして覚えるときは、「不定詞を取る動詞だからこんな形になっている」といった感じでちょっとした理屈を添えるとさらにGOOD!



動名詞のみ目的語に取る動詞


一方、動名詞のみ目的語に取る動詞は
以下の表になります。

動詞 意味 動詞 意味
admit 認める finish 終える
deny 拒む suggest 提案する
enjoy 楽しむ recommend 薦める
mind 気にする postpone 延期する
quit 止める consider 熟考する

 

これも同様に

enjoy doing
consider doing
finish doing

とセットにして覚えると
分かりやすいかと思います。

こうしてみると、全然関係なさそうな動詞ばかりで
覚える単語も多いですね。

だから丸暗記に走りたくなるのも無理はありませんが、
実は、これらの動詞にはとある共通点があります

今度はその共通点について見ていきましょう!

未来志向と過去志向


そのとある共通点というのは

to 不定詞は 「未来志向」のニュアンスがあり
動名詞は「過去志向」のニュアンスがある


ということです。

セータ君
セータ君

不定詞が未来志向で、動名詞が過去志向というのはよく聞くよね!


ただし、

「未来志向」、「過去志向」と文字面だけては、
しっかりと使いこなすことが出来ません。

使いこなすためには、
その志向というのは一体どういうことなのかを
理解する必要があります。

もう少し深く見ていきましょう!

不定詞の「未来志向」

不定詞の「未来志向」というニュアンスは

「これから~する」

という意味が含まれています。


そして、これからするということは

「まだ実際にそうなっていない、実現していない」


と言い換えることもできます。

セータ君
セータ君

具体性がなくて、ぼんやりとした感じかな?


そんな感じでいいと思います!

これを踏まえたうえで
先ほど挙げた動詞を何個かピックアップして
確認してみましょう!

動詞 意味
decide to do (これから) ~ することを決める
plan to do (これから) ~ することを計画する
hesitate to do (これから) ~ することをためらう
expect to do (これから) ~ することを期待する
want to do (これから)  ~ したい

 

決める(decide)のはこれからのことですし、
それはまだ実現はしていませんよね。

計画をするのも、ためらうのも
「これからすること」です。

どの動詞も不定詞を目的語に取るのは
割とシックリくるのではないでしょうか?

セータ君
セータ君

ホントだ! これなら 1 個ずつ覚えるよりずっと楽になるね!


この調子で動名詞も見ていきましょう!

動名詞の「過去志向」

動名詞の「過去志向」のニュアンスは

「すでにしている」という意味が
含まれています。

すでにしているということは
具体的な状況がはっきりと思い浮かぶ
ということも言えます。

セータ君
セータ君

動名詞は、不定詞と反対のニュアンスだね!


そうですね!

動名詞は少し理屈が必要ですが
思ったほど難しくありません。

何個か確認してみましょう!

enjoy doing


楽しむには、
過去にそういう経験をしている必要があります。


何もないところから楽しむというのには
無理があるのではないでしょうか?

セータ君
セータ君

これから楽しむとか言わなかったっけ?


日本語ではそうかもしれませんが、
英語では違うようです。


真偽は定かではありませんが、
これからする未来のことは「楽しみにする」のはできても、
「楽しむ」ことはできないということかもしれませんね。

quit doing


次は「止める」系の動詞ですね。
これも同じような理屈です。

止めるためには、
過去に始めたものが必要です

始めてもいないものを止めると言っても
文脈が合いませんよね。

同じような意味の stop, give up も
quit と同じく動名詞を目的語に取ります。

mind / avoid doing


これは少し想像しにくいかもしれませんが、
「具体的な状況やイメージ」というニュアンスなら
分かりやすくなるかと思います。


気にしたり(mind)、避けたい(avoid)と思うのは、
実際にやっている状況やイメージが
頭の中で思い浮かぶからではないでしょうか?


もしそれがなかったら
気にしたり、避けたいとは思わないはずです。



いくつか理屈付きで紹介しましたが、
確かに過去志向の動名詞と相性が良い動詞だと思います。

セータ君
セータ君

へぇ~!こんな考え方があったんだ! これなら丸暗記の負担が減りそうだね!


不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞


ここまで理解できれば、もう一つのグループの動詞も
難なくわかってくるはずです。

セータ君
セータ君

あれ? そういうのあったっけ?


それは、不定詞か動名詞かで意味が違ってくる動詞です。
思い出しましたか?

セータ君
セータ君

あ! そういうややこしいのあったね!


ここでは 4 つ紹介したいと思います。

動詞 不定詞 (to do) 動名詞 (doing)
try これから ~ しようとする 試しに ~ してみる
remember 忘れずに ~ する ~ したことを覚えている
regret 残念ながら ~する ~ したことを後悔する
forget これから ~ することを忘れる ~ したことを忘れる

 

意味が変わるといっても、

不定詞が持つ「未来志向」を含めた
「これからする」というニュアンス


動名詞が持つ「過去志向」を含めた
「すでにしている」というニュアンス


の違いだけです。


理屈が一度分かってしまえば
一見ややこしそうなこういった動詞でも
対応できてしまいます。

stop は要注意

stop も 不定詞と動名詞で意味が違ってきます。

stop to do 「~するために立ち止まる」で
stop doing
「~するのをやめる」という意味ですが、

実は、この stop に関しては、
先ほど挙げた try,regret,forget,remember での違いとは
別物になります。

セータ君
セータ君

えっ! stop to do と stop doing って不定詞と動名詞の違いに当てはまらないの!?


これを解明するポイントは

  • 不定詞がどんな用法で使われているのか
  • 述語動詞で使われているのは自動詞か他動詞か

この二つがあります

これを踏まえて、
stop にある異色の違いを解明していきましょう。

今まで見てきた、
「片方しか取れない動詞」
「どちらかで意味が違う動詞」
はいずれも「他動詞」です。

ということは、その後は目的語が来るので
その目的語に該当するのは「名詞」と推測できます。


セータ君
セータ君

動名詞は名詞になるから納得が行くね! それじゃあ、この場合の不定詞はもしかして「名詞的用法」なのかな?


そのとおりです!


一方、 stop の方はどうでしょうか?

動名詞の場合の stop は、
今までのものと変わらず他動詞ですが

不定詞の場合の stop は
なんと「自動詞」なんです!


セータ君
セータ君

え~!? ホントなの!?



そのあたりは辞書で stop を引いてみると
〔to do〕は 自動詞、〔doing〕は 他動詞のところに
載っているかと思いますので一度確認してみてください。

…話を戻していきましょうか。

不定詞で使われている stop が自動詞だとすると、
その後の不定詞はどんな用法で使われているのでしょうか?

セータ君
セータ君

「~するために立ち止まる」…ということは、もしかして「副詞的用法」?


そうですね!

ここまでをまとめると
次のようになります。

  • stop to do :「~するために立ち止まる」(不定詞で使われる stop は「自動詞」)
  • stop doing : 「~することをやめる(動名詞で使われる stop は「他動詞」)

セータ君
セータ君

不定詞・動名詞以前に、「動詞」の地点ですでに始まっていたということかな?


そうですね!

stop にある異質の違いの正体は
「stop が自動詞・他動詞で分けられている」
ということで解明されたのではないでしょうか。

おわりに

今回は「不定詞と動名詞の違い」について
少し深く見ていきました。



不定詞は「未来志向」で「具体性がない」のに対し
動名詞は「過去志向」で「具体性がある」

こうしてみてみると、
不定詞と動名詞は真逆の性格である
ということが分かりますね。

この辺りはややこしいのが多いので
差がつきやすい分野でもあります。

もし、この分野の問題が出題されたら
今の理屈を思い出しながら
迷わず答えられるようになってくださいね!

「勉強になった!」
「役に立った!」
「疑問が解決してスッキリした!」
…etc

もし、この記事が気に入ったと感じましたら
下にあります「GOOD ボタン」を
押していただけるとありがたいです!



それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

セータ君
セータ君

GOOD ボタンはこのすぐ下だよ!もちろん「この記事を見た」ということだけでも大歓迎!ぜひお気軽にポチっとしてね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました