いつもと違う! 同一の比較表現で気を付けるべきこと

文法

あれ? この比較表現、いつもと違う…?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「比較」をテーマにして
いろいろと実験していこうと思います。

セータ君
セータ君

確か、as とか -er, -est みたいなものを使うんだよね?




そうですね!

長い単語の場合は
more, most を付け加えたり

better, best や worse, worst みたいに
不規則な変化をするものもあります。

英語では、これらを駆使しながら
次の 3 つの方法で比較を表現します。

  • A と同じくらい … だ
  • A より … だ
  • A の中で一番 … だ




今回の記事では、比較シリーズ第 5 回として
「同一のもの」での比較表現 を見ていきたいと思います。

この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • よく見る比較表現と同一のものにおける比較表現との違い
  • 同一のものにおける比較表現の作り方と気を付けるべきこと


是非とも最後までご覧くださいね!


また、比較はシリーズとして投稿しておりますので
チェックしてみたい方は下のボタンから飛ぶことができます



それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

よく見る比較表現のおさらい

前回までで同等比較・優劣比較・最上級の基本的な作り方を
一通り見ていきましたが、それらには次の特徴があります。

  • 比べる対象(人・モノ)が違う
  • 比べる形容詞・副詞の性質・様態は同じ


いくつか例文を見て確認してみましょう。


  • 原級
    He is as tall as I am. (文語)
    He is as tall as me.(口語)

  • 比較級
    He is taller than I am. (文語)
    He is taller than me. (口語)

  • 最上級
    He is the tallest of the three.
    He is the tallest in the class.


セータ君
セータ君

たしかに比べている対象は違ってるけど、比べている性質とか様態は同じだね!



この例文でいうと、比べている性質や様態は
tall (背の高さ) であることが分かります。


ここまでは大丈夫でしょうか?


分からない場合は、
すぐ下にあります「あわせて読みたい」のリンクをクリックして
いま一度確認してください。


同一対象での比較表現

比較できるものは、なにも他のもの同士や
同じ性質だけではありません。

「以前の自分」と「今の自分」
「自分の性質」と「別の自分の性質」

といった感じで

「同じもの」で「異なる性質」でも
比較することができます!



セータ君
セータ君

「以前の自分より上達してる」とか「かわいいというより美しい」みたいな感じ?



そうですね!

今回はそんな感じの
比較表現を見ていきたいと思います。

同等比較

まずは、原級(同等比較)の方から見ていきましょう。

例文をご覧ください。

  • She is as kind as beautiful.
    (彼女は美しいだけでなく優しい)

  • She is as beautiful as she used to be.
    (彼女は昔と変わらず美しい)


いつもとは違っていると思いますが、
「比較は 2 つの文からできている」
というのは変わりません。


これも同様に 2 つの文に分けてみましょう!

今回は「同一対象」なので、
主語は同じことに注意してください。


最初の例文はいかがでしょうか?

She is as kind as beautiful.
(彼女は美しいだけでなく優しい)


セータ君
セータ君

えーと…。 She is kind. と She is beautiful. かな?



そうですね!

そして、その 2 文をそのままの形で同等比較にすると

She is as kind as she is beautiful.
となります。

しかしながら、 she is、she is …と
同じ言葉を繰り返すのはくどくなってしまうので
共通している 2 文目 she is は省略されます。

そうすると
She is as kind as beautiful. と
例文と同じになりました!


では、次の例文も 2 文に分けてみましょう!

She is as beautiful as she used to be.
(彼女は昔と変わらず美しい)


セータ君
セータ君

She is beautiful. と She used to be beautiful. かな?



そうですね!

これも同様にそのままの形で同等比較にすると、

She is as beautiful as she used to be beautiful.
になります。

今度は is と used to といった
2 文の間で時制がズレているパターンです。

このように、
時制や助動詞がズレている等
述語動詞が 2 文で異なっている場合

2 つめの as は接続詞としてしか
使うことが出来ません

セータ君
セータ君

という事は、SV as ~ as SV’ … . という構文しか作れないってこと?


その通りです!

例文に戻りますと、
2 文目に共通している beautiful は省略しますので

She is as beautiful as she used to be.

例文と同じものが出来ました!


大事なことなので繰り返しますが、

同一対象だとしても次のことを
忘れないようにしてくださいね!

  • 比較文は 2 文からできている
  • 何を比べているのか意識する

優劣比較

次は、同一対象の優劣比較を見ていきたいと思います。

  • He studies English more passionately than he did when he was a student.
    (彼は学生の頃より熱心に英語を勉強している)

  • She is more pretty than beautiful.
    (彼女は美しいというよりかわいい)

  • He is more a designer than an artist.
    (彼は芸術家というよりデザイナーだ)


先ほど確認した原級比較と同様
これらも 2 文からできています。

同様に 2 文にしてみましょう!

まずは最初の例文からです。

He studies English more passionately than he did when he was a student.
(彼は学生の頃より熱心に英語を勉強している)


セータ君
セータ君

あっ! これって、さっき見た 2 文の間で時制がズレているパターンじゃない!?


よく気づきましたね!

原級比較でも見かけた時制のズレパターンです。

2 文の述語動詞が一致しないので、
この than は接続詞でしか使えないという事になります。

つまり、次のような構文になります。

  • SV ~er than SV’ … .
  • SV more ~ than SV’ ….



そうすると、この比較文は
次の 2 文で構成されていることが分かります。

  1. He studies English passionately.
  2. He studied English passionately when he was a student.



これらを省略せずに比較文にすると
次のようになります。

He studies English more passionately than
he studied English passionately when he was a student.


ですが、かなり冗長な文になってしまいましたね。

繰り返しを避けるため、2 文目で共通している
English passionately は省略して、
一般動詞の studied は 助動詞 did に変えます。


そうすると、次のようになります。

He studies English more passionately than
he studied did English passionately when he was a student.


先ほどの例文のようになりましたね!

比較文の省略の流れは分かってきましたでしょうか?


それでは、次の例文に移りましょう。

構文とパターンが似ているので
ここでは 2 つ同時に見ていきます。

  • She is more pretty than beautiful.
    (彼女は美しいというよりかわいい)

  • He is more a designer than an artist.
    (彼は芸術家というよりデザイナーだ)

今度は more ~ than の構文です。

上が形容詞・副詞のパターンで、
下が名詞のパターンですね。

構成されている 2 文はそれぞれ

She is pretty. + She is beautiful.
He is a designer. + He is an artist.

になります。

セータ君
セータ君

あれ? 1 番目の文なんだけど、優劣比較なら prettier になるんじゃないの?


確かにそう思うのも不思議ではないですね!

同一対象で比較をするときは
普通の比較で more を付けない形容詞でも
「more + 原級」の形にします。


すなわち、prettier や better, worse ではなく
more pretty, more good, more bad のようになるので、
注意してください。

2 番目の例文は普通の比較文に見えますが、
いくつか書き換えることが出来ます。

He is more a designer than an artist.
(彼は芸術家というよりデザイナーだ)

  • He is more of a designer than an artist.
  • He is a designer more than an artist.


いずれも同じ意味ですので、微妙に位置が違っていても
落ち着いて文を正しく捉えていきましょう。

最上級

最後に、同一対象の最上級を見ていきましょう!

  • The temperature is highest around 2:00 p.m.
    (気温は午後 2 時ごろに一番高くなる)

  • I feel happiest when I’m eating.
    (私は食事をしているときが一番幸せに感じる)


「○○な時が一番 ~」という表現をするときに
使えそうですよね!

セータ君
セータ君

あれ?今度は the がなくなってるよ?


そうですね!

よく見かけるのは the が付いているものだと思いますが、
これは他のもの・・・・と比較する場合に the を使います

いま例文で示しているものは、

気温のことなら気温のこと
私のことなら私のこと

同じもの・・・・について比較していますよね。

このように、
同一対象で最上級を表現する場合は the をつけません


ややこしいですが、
比較しているものは何かをしっかり意識して
見極めていきましょう!

おわりに

今回は「比較」の第五弾として
同一対象の比較表現を見ていきました。

原級・比較級・最上級でのいつもの作り方ではないので、
少し戸惑うかもしれません。

ですが、どんな形でも比較文の原則は同じです。

違う対象や性質・様態を比べているのか
同じ対象や性質・様態を比べているのか

比較級を正確に読み取るには大事な情報です。


大事なことなので繰り返し書きますが、
「何と何を比較しているのか」をしっかりと意識してくださいね!

「勉強になった!」
「役に立った!」
「疑問が解決してスッキリした!」
…etc

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それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye

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